豊臣の学校には、一年に一回お祭り騒ぎがあります。文化祭とか体育祭とかじゃなくって、鬼ごっこします。クラス対抗です。優勝したクラスはTDL二泊三日の旅のご褒美があります。一二年は行きたくて頑張るけど、三年は下級生に負けられるか!と意地になって頑張ります。ルールは、各クラス六人を選抜して、互いのゼッケンを奪い合うゲームです。背中にマジックテープでゼッケン(学年で色違い)をくっ付けて、それを奪い合って、最後まで残ってたクラスが勝ち。ゼッケンを取られた時点で失格になります。ただし、チームに一人、大将を決めて、この人のゼッケンが取られるまではチームとしては失格しません。大将は他のチームには秘密にしてありますが、監視委員会には事前に申請します。学校のいたるところに仕掛けられてる防犯カメラで不正がないかをくまなくチェックされて、失格になった時点で校内放送が流れます。鬼ごっこに参加しないその他生徒は、体育館にでも集められて、大スクリーンで観戦します。みんなTDLがかかってるから、割と本気です。武器はNG。危ないことも禁止。一日をまるっと使っての大掛かりな鬼ごっこです。各教室が避難兼参謀室みたいになってます。運動神経の良い子が集まってくる学校なので、毎年異様に盛り上がります。ちなみに去年は、伝説の死闘が繰り広げられましたが、その中身のほとんどは謎に包まれてます。何でも、当時の三年だった半兵衛(実はものすごい歳を誤魔化しての潜入。秀吉様の命令で学生生活を堪能してました)と、一年が物凄い活躍をしたとか。最後はクロスカウンターで相打ちになったお陰で、当時の二年生だった三成・清正らのクラスが優勝しました。二人にほぼほとんどのチームが狩られたせいで、優勝したのに清正らのチームの影は薄かったそうです。今年はリベンジに燃えてます。ちなみに、噂では、半兵衛さんはSPもつとめたこともあるすごい人だとかで、それとタメ張った一年は何者?!ってなったんですが、緘口令が敷かれたせいでほとんどの人がその一年が誰なのか知りません。清正辺りは勝手に宗茂さんだと思ってます。
という前提の話(な、長い…!)
あ、言い忘れてましたが、現パロは基本清幸ですので。武蔵もしれっと居ます。
で、チーム分けですが、こんな感じ。
幸村さんのクラス
・幸村…特攻隊長。バレバレだと思いますが、半兵衛さんとの死闘の相手。運動神経が有り得ない。
・武蔵…斬込隊長。野生の勘は優れてるよ!運動神経が有り得ない人その2。
・宗茂…リーダー(大将ではないと思う。多分) とりあえず、後ろでどっしり構えて、必要があれば援護するけど、基本指示出してるだけ。
・ァ千代… 上二人に比べたら、戦闘能力はやや劣るものの、貴重な戦力。ちょっと脇が甘い。ちゃんとリーダーの指示には従います。
・甲斐…猪突猛進娘。ひたすら前しか見てません。ただ破壊力はすごい。でも後ろに回り込まれたら隙だらけ。援護射撃が必要です。
・毛利秀包(モブ)…宗茂さんのパシリ。何故か宗茂さんに逆らえない可哀想な人。運動能力も人並みで、この中ではとっても普通な人。別にマゾッ気があるわけでもないのに、ァ千代にはそう勘違いされてる。宗茂さんがサド過ぎるせいです。一年以上も、宗茂さんに無茶振りされて涙目になる秀包さんを見慣れてる面々は、あーまたやってる、ぐらいの認識しかしてくれません。ここに彼の味方はいるのか…!
※私の理想とする秀包さんとは全然違う風に書いてます。宗茂さんを際立たせる為の演出です←…
メンバー紹介だけで長くなったので、後は短く。
三成・清正・兼続は同じクラス。小西行長さんとかもいるんじゃないかな?
正則だけハブられました。可哀想。多分大谷吉継さんとか、黒田長政さんとかが同じクラス。
一年生には、きっと宇喜多秀家さんとか、小早川秀秋さんとかがいると思うよ。いいカモです。
・秀包さんが孤立しました!
例によってパシられた秀包さん。食料を確保するよう、食堂に派遣されたその帰り道。三年生の数人に追われています。隠れていますが、見つかるのも時間の問題です。すかさずケータイでヘルプ!食料が届けられないのは士気も関係してくるので大問題だ!
『む、むねしげ、囲まれてるんだけど…!』
「兵糧は?」
<ご飯の心配する宗茂さん。成長期だからね、みんな腹ペコだよ!
『ちゃんと大事に持ってる。落としてない』
「相手の数は?」
『よくわかんないけど、五〜六人だと思う。多分、三年のどっかのチームが手、組んでる』
「今どこだ?」
『○○教室のロッカーの中、』
「ここから近いな…。見つからないよう、物音はさせるなよ。電源はそのままにしておけ」
『ら、らじゃー…、』
腹ペコ戦士たちの作戦会議だ!
「どうする?見捨てるか?」
「宗茂、それでもお前は立花の男か!無論、救出する!」
「あたしも賛成!お腹も空いたし!」
「でもよぅ、囲まれてんだろ?どうやんだよ?」
<幸村さんが静かに挙手!
「宗茂どの、わたしが行きます」
「お前ならば間違いはないだろう。頼んだ」
「無茶すんなよ、無理だったらお前だけでも帰ってこいよ」
「幸村様!あたしもお供します!」
「いや、甲斐どのまで出張る必要はないだろう」
「そうだな、あの秀包が今のところ逃げおおせている相手だからな」
「真田、武運を祈る」
「ええ、では」
いざ出陣!
この後、敵をばったばったと倒し、ゼッケンを頂戴した幸村さん。こんな会話があったらばくしょ。
コンコンってロッカーをノックする幸村さん。
「秀包どの、もう脅威は去りましたよー。出てきてください」
「幸村…!ごめん、すっごく助かった!!」
「いいえ、チームメイトとして当然のことをしたまでです。あなたが無事でよかった」
「幸村…!(きゅん)」
『秀包ー、幸村は既に売約済みだ。幸村、人のものをたらしこむな』
<繋がったままだったケータイ!教室のみんなにだだ漏れ。もしかしたら、全校生徒にだだ漏れかもしれない。
「宗茂どの、任務完了しました。ただいま帰還します」
『ああご苦労』
<後ろで、幸村様カッコ良い!素敵!とか、あー天然ってこれだから厄介だよなぁ、とかわいわいやってると思う。とても仲良しです。あ、武蔵と宗茂さんは幸村が清正とデキてるの知ってます。武蔵はおいといて、何故宗茂さんは知ってるんでしょうかね。
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10/01/30